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読書メモ。流れゆく感情や気付きを少しでも留める。

潜匠

怖いもの見たさという軽い気持ちで手にとった自分を反省したい。

  • 最初の頃は普通の人と同じように遺体が怖かった。
  • メンタル限界までいって「笑い」が出るようになった。
  • 遺族からお金を取れず自己破産した。
  • 震災被災者でもあり、自ら遺体捜査した。
  • 復興の裏の面。

 

笑いが止まらなくなる

遺体を引き上げてから不謹慎にも笑いが止まらなくなる。

極度のストレス下ではベータエンドルフィンが出て多幸感をもたらす。

引き上げ中に笑いを取り入れ「ガス抜き」することでメンタルをコントロールした。

 

遺族からお金を取りづらい⇒自己破産した

自殺者が多く、何らかの問題を抱えているためお金が無いケースが多い

 

「モノの値段は負けてもいい、けれども技術の値段は負けちゃいけない」

 

復興すること=行方不明者との再会の可能性が消えかねないこと

行方不明家族にとって「復興」という言葉は必ずしも歓迎すべきものではなかった。

復興が進めば行方不明の家族との再会の可能性が消えてしまいかねない。

 

 

潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

  • 作者:矢田 海里
  • 発売日: 2021/02/15
  • メディア: 単行本